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島根県のハードコアパンクバンド、ヤンキー少女、改めSOFT、改めストーナーロックバンドPOSTOVOIのボーカルjunkieの公式ブログ!!!
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the_beast.JPG映画文化に対する好奇の萌芽を迎えた少年期に誰もが通る、避けては通れない道というのがあると思います。大別するとジャッキー・チェン系、アルバトロスをはじめとするゲテモノレーベルにまんまと騙される見世物ホラー系、そしてこれまたアルバトロスやクリエイティヴアクザや東宝東和にまんまと騙されるモンスター系、この3つに恐らく分類できるものと思うが、香港映画とハリウッド映画と平成東宝ゴジラを大量に浴びて育った我が世代で映画にハマるとしたらまずこの方法でしか道がなかったことは間違いない。おれは3つのうちジャッキー・チェンとモンスター系は間違いなく嗜好の範囲内だった。大手メジャー配給ではモンスター系、というか特撮を全部ひっくるめての90年代のオイシイところを全部持っていったのは間違いなく金子修介のハリウッド追従型ガメラ三部作でしょう。あの映画の影響でテレビムービー系の中小配給レーベルにも購入しやすい安いモンスター映画にさえ何の担保もなしに踏み込んでいった映画少年は多かったのではないか。ハリウッド的にもディザスタームービーが当たりに当たった、よもや第二のアーウィン・アレンか?!という時期だったので、宇宙人あり竜巻あり火山あり豪華客船ありのフリーク・シーンの様相を呈していた。しまいにはローランド・エメリッヒがイグアナを巨大化させ、全世界の本多/円谷フリークを大いに激怒させて彼はしばらく映画を撮れなくなってしまった。
そんな中でどうでもいい、しょうもないジャンク・ムービーに時間を空費し、小銭を浪費し、少年たちは途方に暮れるのだった。この「ザ・ビースト/巨大イカの逆襲」は自分にとってはその代名詞的作品だ。
当時というか今でもかもしれないが、テレ朝の日曜洋画劇場はアメリカのテレビムービーの素材を安く発注して放送するやり方を多用していた。ドルフ・ラングレンやバンダム、トリート・ウィリアムズ系の安いマッチョ・ムービー、無名キャストの大作便乗系、いろいろなフリークスたちが跋扈する中、モンスター/ディザスター系の需要に応える形でこの「ザ・ビースト」は登場した。
ピーター・ベンチュリーの原作はもうちょっとマジメな作りであったはずである。少なくともスピルバーグのメジャー初監督作(「激突!」はTVMである)として映画史に燦然と名を残す例の映画のような、古典的ハリウッド映画文法に則った品格のある作りであったはずだ。って、読んでないんだけど。
それでも健闘したほうかもしれない。当時雨後の筍のごとく乱立した数多のゲテモノ系に比べればはるかに良心的な作りで、起承転結もしっかりしている(知らないひとに言っておくと、モンスター系には物語としての整合性のない作品が多い)方である。イカの特撮もこの規模の映画ではかなりがんばった方である。と言っても、ストーリーはないに等しくほとんどスピルバーグのあの映画と同じ流れだ。イカも迫力には著しく欠ける。
でもね、そんなことこっちとしては分かり切っている。それを楽しめるだけの分別を認識する測鉛としていつの時代にもジャンク・ムービーが必要であることを、真に映画ファンを自負する人間たちは肝に銘じておかねばなるまい。ジャンク・ムービー、たいして才能もない(まれに栴檀の双葉がいますが)職業監督が弱小配給の発注でセコセコと日銭を稼ぐために撮った、プレステ黎明期レベルのCG、大根、トンデモな脚本で彩られたファンタジーワールド、ワンダーランド。そういったゴミヘドロのようなクズ映画が映画産業を支えているのだ。
とにかく、イカが人を襲う!!!というアイディアに拍手喝采!!!

しかもこれ小学校の卒業式の日に観たんだよね。その意味でも切ないです。
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自己紹介:
島根県のハードコアバンド、ヤンキー少女改め、SOFT、改め爽やかJ-POPデスメタルバンドPOSTOVOIのギター・ボーカルです。

バンドとは別にソロプロジェクトとして、チップチューン・デス・メタルを追求するF.O.D(Fuck or Die)をはじめました。MySpace

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