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島根県のハードコアパンクバンド、ヤンキー少女、改めSOFT、改めストーナーロックバンドPOSTOVOIのボーカルjunkieの公式ブログ!!!
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民主党の発表によれば日本経済はデフレ・スパイラルに突入しつつあるらしいが、我が出雲市における物価暴落の情況はとりわけ深刻なものになるかもしれない。まだ誰も気付いてはいないか、気付いていても何もできない・・・出雲市の経済がいまそのような危急存亡の瀬戸際に立たされていることを、なぜもっと誰もが指摘しないのだろうか?おれはたぶん、もう手遅れになるかもしれないから、いま、ここで声を大にして指弾する。


出雲市の代表的なショッピング・モールだったパラオの惨状は以前このブログでも書いたが、ジャスコの撤退以降、パラオが持て余す広大な店舗面積の新たな宿主となったのがトライアル。福岡を拠点に全国展開するディスカウント・チェーンだが、その売りはとにかく常軌を逸した低価格戦術にこそある。この店で売られている総ての品物は、まさに破壊的なまでに安いのだ。生鮮食品から冷凍食品、パン、菓子、清涼飲料水、ここでは総ての値段が我々の常識よりも数割安い。これは誇張ではない。実際に行ってみればわかる。特にパンはあまりにも安いので早速「あれはさすがにヤバイのでは・・・」とアナウンス効果で忌避傾向が現れはじめているほどに安い。菓子パンの相場はだいたい90円前半~110円を中心に推移し営業日の終盤に一気に半額になることが定番だろうが、ここでは最初から40円~50円の値がつけられている。ついでに店の外側に設置された自動販売機で売られているジュースの値段も40円。ホットコーヒーなどになるとさすがに高くなるが、それでも60円だ。寒空の下、燦然ときらめく「60円」の値札に逆らえる人間がどれほどいるだろうか?


トライアルはなぜこんなに安いのか?その理由は賃金が著しく安価ですむアジア系移民の労働者を多く雇い入れているからだと云われている。「云われている」と言葉を濁しているのは、ハッキリとした数値情報がなく、わたしも伝聞と実際に行ってみたときの印象でしか判断できないので断定できないからだが、実際レジを任せられているパートタイマーの中にアジア系の女性が含まれていることは事実だと思う。加えて、トライアルの経営戦略は中国・韓国を中継地とした環アジア流通であり、自社製品のほとんどが「かの地」におけるアウト・ソーシングによって生産されているだろうことは想像に難くない。
別にアジアから来た移民労働者を差別しているわけじゃない。ただ、ここで問題なのは巨大企業がコスト・ダウンを追求した結果、タダ同然の賃金で奴隷のように働かされている労働者が日本やアジアのどこかに必ずいるということだ。「誇張だ」と言われるかもしれないが、そこまでのことをしないとこの安さは無理だろう。それほどまでにこの安さは異常だ。
「日本人にとっては凄まじい低賃金でも他のASEAN諸国にしてみればそれなりの賃金なのだから何も問題はない」としらばっくれる奴が必ず、必ずいるが、考えてもみてほしい。生産工場の外注のみならず、レジ業務まで移民系の低賃金労働者がこなすようになったとき、シワ寄せを喰らうのは日本人のブルーカラーである
すると「派遣や契約はライフスタイルであり、それを選んだ者の自己責任である」とお決まりの腐臭に満ちた自己責任論を得意気に振りかざすクソどもが必ず出てくるが、ブルーカラーの収入が減るとそれだけ内需も減るのであって、いまはたまたま人並みの給料をもらえているオマエもテメエもそのうちなし崩し、「明日は我が身」である。経済とはあくまで金が循環することであり、その大原則は「助け合い」なのだからして、底辺が崩れれば総て順番に崩れていくのである。もちろん競争原理は必要だが、過度のレッセフェールは結果的に資本構造の二極化しか生まない。弱者を助けるのは競争を妨げるためではない。そうしないとゲームがうまく機能しないからだ。プレーヤーの数が揃わなければゲームにならない。


なぜこんなことを言えるかと言うと、既にウォルマートという前例があるからである。町山智浩先生の『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』(文藝春秋)を読んでみるがいい。
日用雑貨に始まり、衣料品、食料品など、自動車と不動産以外は何でも激安で売るウォルマート。これに対抗して、他の店の小売価格も下がった。対抗できない店は、潰れた。モノが安くなることはいいことだ。しかし、本当にそうだろうか?
(中略)
近くにウォルマートがオープンした町では、代々続いてきた地元の店が客を取られて一気に潰れる。まるで爆撃のようだ。20年ほど前から、アメリカの小さな町のダウンタウンはどこもゴーストタウンになっている。
地元の店が潰れて職を失った人々はウォルマートで働くしかない。そして低価格の理由を知る。ウォルマート側の発表した正社員の平均年収は1万9340ドル(約200万円)なのだ。アメリカ政府は4人家族で年収1万9350ドル以下を「貧困家庭」と規定しているのに!しかも週に34時間以上働かされ、残業手当はつかない組合はない。これじゃ売り物が安いのは当たり前だ!
(中略)
・・・今は全米の大規模量販店、いや、すべての大企業がウォルマートのマネをしている。中国やインドや中南米で時給20円の奴隷労働で作らせた激安商品で米国内の小売業と生産業を爆撃し、職を失った人々をタダ同然で雇う。低賃金労働力として貧困層を構造的に作り出しているわけだ。
 
(町山智浩『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』 104~107頁)
 



「でもそれってアメリカの話でしょ」と言う奴もいるかもしれない。おれも出来れば対岸の火事だと思いたい。
ところが困ったことにトライアル・カンパニーの永田久男社長は「日本のウォルマートになりたい」と公言しているのだ。(http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070110/258375/



いまパラオはフロアを各階で折半してパラオ側とトライアル側とにきれいに分断されているが、トライアルが山のように客を集めるのとは対照的に、当然、パラオは閑古鳥。予想されていた事態ではあったが・・・。

このまえスティーブン・グリーンハウスの『大搾取!』(The Big Squeeze !)を少しだけ読んだが、あまりのことに恐怖を通り越して笑ってしまった。
アメリカのニューヨーク州の慢性貧乏の片田舎に、大企業のプラスチック工場が建つことになった!工場は雇用を増やし、町の経済を活性化してくれるに違いない!そう誰もが希望に胸をふくらませ工員となったのだが、そのプラスチック工場に置いてある機械には安全装置がついていなかった。そればかりか教育もマトモに受けさせず、昨日来たばかりのような少女に危険な工程を任せ、当然のことながら彼らはその機械がどれほど危険なものか充分に知らされることもないまま働かされる。当然のように事故が起こる。その少女はアイスクリームの容器にラベルを巻きつける機械に指をはさまれて指を切断した。それに対する会社側の説明は、「我々は充分な説明を行った」としらばっくれ、挙句の果ては「電子レンジで遊べばケガをすることくらい、わかりますよね?」
まさにリアル「腸詰工場の少女」(高橋葉介)だ。


別におれは湯浅誠に感化されたわけでも、亀井静香の勝てば官軍ぶりを許容できるほど寛大な人間でもない。でもいまのグローバリゼーションが完全に間違っていることはわかる。

先日「ガイアの夜明け」を観た。サブプライム・ローンであまりに多くの悪しき影響を全世界に及ぼしたリーマン・ブラザーズのオフィスがバークレー証券に買い取られ、バークレーの連中はそこでリーマンとまったく同じことをしている。しかも大量の公的資金援助を受けたシティ・グループの業績は回復基調にあり、重役たちはいままでどおり湯水の如く大量のボーナスを受け取っている。ここで明かされた事実は、つまりこういうことだ。連中は何も反省していないということである。結局あとに残されたのは、大量の失業者と低賃金労働者たち。そしてそれは、おれにとっても、あなたにとっても、決して他人事ではない。


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竹中平蔵がtvに出ていた。


-----いくらあなたが指嗾した改革が、百歩譲って正しかったとしても、あんな穴だらけの社会保障制度をほったらかした責任はありますよね?

「それはそうですけど、そんなに全部いっぺんにできませんよ~。ただ、わたしはセーフティーネットの拡充も低所得者救済も、あとで全部やるつもりでしたが」



・・・すごい言い訳ですね。銀行強盗が「いえ、盗んだ金はあとで倍にして返すつもりだったんです。だからおれは悪くないです」と言ってるのと同じだと思うんだが・・・。

郵政にプールされていた血税をそっくりそのまま外資にかっさらわれていくような道筋を激成し、その「外資」がアメリカニズムで自壊してしまっても尚、自分を正しいと言ってのける世界トップクラスのボンクラ、詐欺師に国政の大権を与えていた小泉と、そして国民のバカさ加減に呆れる。

それで、新自由主義がダメだとなると今度は共産党入党者が増えているとか・・・。あの、志井書記長が言ってる「公約」を、みなさんはほんきにしておられるのですか。そうですかそれはすごいですね。

「市場原理主義だとか過当競争だとかはぜんぶtvが捏造したストーリーなんです。そんな間違ったことを教えてはいけませんよ」
これは次のように言い換えが可能である。
「石油戦略だとか新聞記者が投げた靴とかはぜんぶtvが捏造したストーリーなんです。野蛮人の未開地に民主主義を輸出し、啓蒙することのどこが悪だと言うのですか?そんな間違ったことを教えてはいけませんよ」
オバマショックのさなかに共和党の集会に寄り合ってそんなことを本気で言い交わしていた恰幅の良い白人たちは、the Daily Showも見なければインターネットもしない。
小泉・竹中の時代が良かったと本気で思っているやつらは、NeoConの事実上の壊滅を未だに理解できずに「今回の不況は新自由主義が間違っていたからではない、ただ単にアメリカ人の過剰消費が問題だったのであって、処方さえ正しければ総てうまくいっていた」と本気で言っている。悪かったのはFRBのGreenspanであり、小泉やそれを支持したおれたちではないと。
彼らは言う、「炊き出しがニュースになっているが、あれはtvが煽っているだけだ。全体の労働人口のごく一部に過ぎない」「ハケンを悪だというが、望んで派遣を選ぶ人間もいるのだ。派遣はライフスタイルである」。暴利を貪る人間はいつでも口が達者だ。「金持ちを貧乏人にしたところで、貧乏人が金持ちになるわけではない」、と彼らはこう言う。彼らには「万民がある程度平等を享受できる社会にしたほうが長期的には成功する」という発想がない。それを理解できない。アイスランドの経済がなぜ壊滅したか、彼らには死んでもわからない。彼らはポピュリズムを批判する。既得権益を貪るものより有能なサード・パーティに市場を開放しろと。もっともなように聴こえるが、既得権益のステークホルダーを総て悪だと見なしているために、やはり極端な市場原理主義にならざるを得ない。本来セーフティネットを着床させるためには長期的で安定した財源が必要である。それが既得権益化することには目をつむるべきである。彼らは「失われた10年」の反省から、無能な行政に任せるより民間に国費を流すことが正義だと言った。しかし、そうして公的資金の恩恵を預かった連中は腰を据えて官民一体の長期的な福祉を約束してくれるのだろうか。ポリシーウォッチの連中は「有能なリーダーがいれば彼が妥当な資産運用をし、福祉を確立する」と言っている。当たり前である。問題はそんなうまい話はない、という現実に対してそれがまるで無力だということだ。
結果的に空転した「改革」は多くの国民から機会の平等を奪い、「有能なサード・パーティ」は搾取とレバレッジで巨額の内部留保を貯め込んだ。彼らが既得権益のステークホルダーだと見なした大多数は地方の雇用を支え、内需を作っていた側だった。それがぜんぶ崩れた。彼らは麻生内閣を「反改革」の「抵抗勢力」として批判しているが、「世界経済危機以前の日本はまだマトモだった」という寓意を包含している点をよく注意するべきである。詐欺師である彼らの口吻には警戒が必要だ。メガバンクにはケインジアン的に公的資金を大量投入し、解放経済の基盤を作ることに傾注し過ぎた小泉・竹中の「改革」は市場原理主義と喝破されても仕方なく、また現実に総ての負担は国民にまわり内需が底部から壊滅していったことは事実である。彼らが本気で既得権益者から富を市場に再分配しようと考えたなら、まずは末端のステークホルダーたちをナイガシロにはしなかったはずである。

新自由主義者たちの自己陶酔がもたらした日本の格差社会がいま現実に存在していることに、竹中という男とその支持者たちは気付こうとしない。アンチ・ポピュリズムの名の下に地方経済を壊滅させても尚、彼らはそれによって有能なサード・パーティたちに富が再分配される機会を与えたと信じているのだ。イラク攻撃以降、世界の治安が良くなったと考えているNeoConのWASPと同じ、クソ同然の人間たちだとしか思えない。
Mournful CongregationのWeird Truth Pdt.から出ている作品を全部買おうかどうか、逡巡する。すごい悩む。


この世を覆っている悪の構造について、Mournful Congregationの音楽と連関してものすごく考える。
まず、Nietzcheの奴隷道徳・貴族道徳で明らかにされたように、人間の本質とは「力あるものが強い」である。これは太古より現在に至るまで、普遍の真理である。原始的な力とは即ち物理的な力、体力であり、原始、階位の天頂に座していたのは体力に秀でた者であった。これは欲しいものなら何でも力ずくで奪い取った。女でも食べ物でも、武力を行使すれば弱者からいつでも掠奪することができた。それを抑止するものなど存在しなかった。それを抑止するだけの体力があったなら、彼がその座に取って代わるだけのことだった。人間の行動の基底を成すのがこの原理である。
そののち、体力に秀でた者は徒党を作った。彼を天頂とする組織だった集団であり、その下部に位置する家臣はその更に下部をまた統治した。支配者の誕生である。支配者への反逆・反駁は許されざることであり、それは直ちに力によって圧せられる。支配者より強い者が現れればそれがその座に取って代わるだけのことだった。社会の構造の基底を成すのがこの原理である。
力のある者は力のない者に対して何をするか?法網なるものが形すら為していない、もしくはそれが届かぬ場所ならば、彼は女でも食べ物でも金でも何でも手に入れようとする。力のある者はより力のある者へ従う。支配者に拝謁することで受領の支配権を得る。そして力のない者から総てを奪おうとする。野良仕事を彼らに強制し、金目のものはみな奪い、ときに安心立命を願い安寧と生活する権利すらも奪う。
この「力のない者から奪えるものは総て奪う」が経済を駆動する唯一の概念である。
以上のような経緯から、最下層の者はある一定の富を蓄えたとしてもその財を支配者たちから相応に徴収される。金はあらゆる奸智を以って吸い取られ、美しい女は召抱えられる。総ては支配者たちの企図するとおりに。
時代は変わり、ウィーン体制の崩壊以降の欧州では民主主義が凄絶な軋轢と紛糾を克服して確立された。これによって支配者に反逆する権利が付与され、またその機構も整備された。
しかし、事態は何も変わっていない。社会の基幹部分を牛耳っているのは未だに「悪いやつら」だ。力のある者、奸計を弄す者たち。より多くの富を奪うため。より多くの欲を満たすため。大量生産工業社会、市場原理型資本主義の到来は彼らの願ったり叶ったりだ。ここは彼らの天国、自由競争の旗印の下、下層部から合法的に金を巻き上げ、ときに行政と共謀して自らに都合の良いデファクト・スタンダードを捏造しそこから更に金を巻き上げる。欲しいものがあれば奪えばいい、それが名望ならば、金と策を駆使して人心を掌握してしまえばいい、良い女がいればそれは尚更だ。力のある者が強い。力のない者は弱い。
Obamaが「一部の強欲で無責任な人間」と喝破したのはそういう人間だ。日本で馴染みの深い言葉を使えば「ヤクザ」だ。ヤクザは力の強権により総てを統べる。あそこに労働者がいれば搾取し、蓄財を吸い取り、良い女がいれば犯す。財を産み出す構造があって、それを管理しているのがヤクザだ。それに乗っかろうとすれば、ミカジメ料を上納すること。それがなければ、ヤクザは君をボコボコにしてカタワにしてしまうぞ。場合によっては臓器をとられるぞ。君が女なら、マワされてビデオを撮られて場末の路地裏のゴミ捨て場に放置されるぞ。「出る杭は打たれる」、君がヤクザとうまく渡り合っていけるだけの根性と度量を持っているというなら、構わないが、持っていないなら、おとなしくショバ代を払ってスミッコでひっそりと暮らすという懐柔案を受容し、それ以上の夢を見るな。
Dir en GreyもRed Hot Chili Peppersも吉本興業もSquare Enixも、みんなヤクザのお膝元にある。それらはみな財を産み出す権力装置の掌中にあり、その装置の操舵桿を握っているのがヤクザだ。残念ながら、「Love is all」とか「Hail to the Thief」とか何とか言ってるの、みんなウソだね。み~んな、ウソだね。みんなヤクザに怯えながら演技してるだけなんだよ。それがイヤで厭世家になってdrop outしてしまった人間は腐るほどいるだろ。

おっと、stonerやdoomの連中は別だ、って、思ってるだろ?Rockin'onと癒着関係にあるalternativeとかemoとかnew metalの連中とは違うって?冗談言っちゃいけない!Stoner/sludgeにdoomは今やAmazonの重要な商品、contentsなんだよ、stonerのドル箱あたりはヤクザとつるんで君たち貧乏人の財を蚕食してるんだぜ。



Mournful Congregationがそういうものとは無縁の存在であるように。今だけはそう信じさせてくれ。

ちょっと地域経済について真剣に考えてみようと思います。


今日は授業を取っていない日だったので、一日中出雲にいました。とはいえヒマしてたわけでもなく、やることが結構あって、中古盤ショップに発注した分の料金を振り込みに郵便局に行ったり、出雲市内の馴染みの店を巡回したり、そういうことを怠惰にやっていたら、ふと「パラオはどうなっているか?」と思い立って数年ぶりにパラオに行ったんですよ。パラオというのは近年ではパラジャスの愛称で知られる出雲の老舗ショッピングモール。とはいえジャスコとの提携は今は昔、ジャスコが撤退して久しく、ゆめタウンの参入もあって完全にマーケットから孤立・淘汰されつつある存在であることは衆目が認めるところであり、今回はそれを確かめに行こうとフィールドワークとしゃれこんだわけであります(ほんとうは洋服を安く買おうと思って)。


しかし、行ってみてびっくり・・・これはひどい。もう一度言います。これはひどい。

わたしが中学生のころ、所狭しとテナントが居並び、喧騒で溢れていたパラオ。制服姿の少年少女が溢れ、腰パンをキメるヤンクな先輩たちが彷徨し、その姿をかつて瞠目の眼差しで見つめていた店内。
しかしそこにはもう、若者は一人もいない。その半分が空きテナント。数年前なら入ってすぐに本屋があってレコード屋があって雑貨屋があって・・・と殷賑を極めていたはずのそこには無造作に廃棄されたブースが無愛想に顔を見せるだけで、わずかなスタッフを除いては客もまばら、テナントとテナントの間にぽっかりと異空間のように空いたスペースがまるで民主化まぎわの共産国家の市街地を思わせる。ここは、日本ですか?その悲壮さは、「共産主義の牢獄」とまで言われたアルバニアもかくや、というほどであり(これは誇張ではない)、広大なフロアの中で活気のないディスプレイがぽつんと点在し動いているものといえば数人のスタッフと客だけ。ゆめタウンと同じ規模の表面積のフロアの半分が廃棄されテナントとして機能していない状況、あれだけのスペースの中で跋扈する人間もおらずただ広大な電装とブースが並んでいるだけの状況、あなたは、想像できますか?わたしは今日実際に見てはじめてそれを実感し、そして大いに絶望しました。これは「資本主義の牢獄」と言って差し支えないんじゃないでしょうか。ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」で誰もいなくなったマンモス・モールが印象的に描かれていましたが、あれには資本主義社会に対する軽いプロテストがあったわけで、まだ対岸の火事で済んでいたわけですが、ロメロ爺さん、あなたがゾンビ映画に紛れ込ませた社会批判は、ついに現実のものとなりました。いま我々はリビング・デッドよりも凶悪な何かと対峙していかねばならないようです。ねぇ、どうですか。政治家の皆さん。官僚の皆さん。
かつて高校生のころ、小泉はファックで自民・公明はファックで政治家はみんな死ね、と思っていたわたしも、あれから何年か経ってもうちょっとは広くものごとを見えるような人間になったとは不遜ながらも思います。ですから、政治家の皆さんが一概に悪いとは言いません(官僚はクズだと思うが)。あなたたちが標榜した新自由主義は100パーセント間違っている、と喝破して止まなかった高校生のころとは違い、もう少しフラットな見方ができるようになったとも思います。しかし、あなたたちがどんなことをやっていたにしろ、結果として地域経済はここまで壊滅しました。あなたたちがどんなに高尚な理想論を垂れようが、「アレは間違っていたかもしれないが、ほんとうの理想は違う」と自己弁護しようが、日本の裾野の実態経済はもう完全に終わっています。一介の議員ではどうしようもないほど森派自民党の官僚システムは腐敗しているのかもしれないですが、あなたたちは「それでも国を変える」と威勢のいいことを言って、おれたちから票を買ったじゃないか。ちゃんとシゴトしろよ、クソ役人。


さて、わたしもそろそろ就活のシーズンです。もう地域経済の疲弊は他人事ではありません。
わたしには大企業に勤めようとか高給取りになろうとか、そういう理想はもうありません。学士と修士では給料が何万違う、とか、そういう話にももうほとんど興味がないです。わたしは、どんなに給料が少なくてもいいから、今はライターとして、この国の文化に恩返しがしたい、わたしはいまそう考えています。そう、恩返しです。
わたしは生まれも育ちも出雲で、未だに出雲に住んでいます。でもこんな地方都市でさえ、かつては文化の香りが横溢していました。わたしの人生はぜんぜん楽しくなかったけど、それでも文化があったからこそ少しは彩りがあるものになったし、なっている、とそう思っている。わたしの家にはテレビゲームがなくて、(プレステもプレステ2もぜんぶ中学・高校のころに自腹で買った)わたしはどうやってヒマつぶしをするか、ということに頭を使わなければならなかった。そんなとき、パラオのレコード屋や近所のビデオ屋に入り浸って、いったいどんな邪悪な音が流れているかわからないザ・フーのCDやジョン・カーペンターの「ニューヨーク1997」の亜流のようなB級映画のビデオのジャケットを眺めながらそれを空想するのが無常の楽しみだった。当時、小遣いは一ヶ月300円。それを10年分貯めないととても買えないようなソフトを見つめながら空想していたあのころの気持ちを忘れてはならないと真剣に考えている。わたしの文化的素養の基礎は総て、出雲のビデオ屋、レコード屋で培われたのだ。オルタナティヴと高校生のころに出会えたことはわたしの人生で大いなる事件だったが、それも出雲にそれなりの文化的な基盤が整っていたからだ。
しかし、出雲の経済基盤は大きく変わり、今では文化的インフラはほぼ壊滅している。パラオにはCD屋もマトモな本屋もない。そんな状況で、マトモな文化が育つと思いますか。わたしはそうは思わない。よく反骨が文化を育てる、というが、「衣食あって礼節を知る」とはよく言ったもので、やはりそれなりの経済が整わねば文化など出来ない。文化のない生活と言うのは、生活のようでいてしかし生活ではない。文化のない生活は、悲しい。わたしの人生はわたしの体質も手伝って人より少し暗いものだったかもしれないが、それでも楽天的でいられたのは文化のおかげだ。わたしはほんとうにこの国の文化に感謝している。わたしには愛国心などないが、この国の人たちに文化を届けたい、文化と接することのできる環境作りに命を捧げたい、という思いはある。わたしはオルタナティヴと出会ったことで、ゴミクズのような自分の人生を自分で笑う、という営為があることに気付けた。いま何とか生きていけているのはオルタナティヴのおかげだ。わたしはもっと多くのうつ病の人たち、メンヘルの人たち、わたしなんかよりもっと不幸な人生の渦中にあるひとたちに、文化を伝えたい。お金なんかはちょっとでいいんです。給料も食べ物が買えればそれでいいのだ。文化に恩返しがしたい。もっとたくさんの人たちにオルタナティヴを知ってほしい。ロックではない、オルタナティヴだ。わたしにとっては楳図かずおもオルタナティヴだし川井憲次もオルタナティヴだ。

大企業じゃなくてもいいし給料が人より安くてもそれでいい。わたしは出雲で生きていかねばならない中低所得者のひとたち、出雲で生きていくしかないこどもたちに文化を伝えていく仕事がしたい。

総務省によると、地上波デジタルチューナーを買うお金のない超低所得者層に対して無料配布を検討しているそうです。
再チャレンジ支援とかで誰を救済するか、という問題になったとき、「基準が設けられない」を理由にそのまま闇の中へと葬ってしまった(事実上の公約不履行)現内閣ですが、まったく同じ問題だ。超低所得者っていうのは誰なのか、いったい何世帯にのぼるのか、おそらく信じられないほどに天文学的な数になるので逆に公開しないでしょうが、結局「低所得者の基準が設けられない」で開き直りの一点張りでしょう。結局、貧乏人は死ねってことでしょう

電通帝国がいよいよ地上波デジタル&ペイパービューでマスコミ産業最大のプラットフォーム出現が確定的となった現在、サッカーファンにとっても他人事ではなくなって来ているので、めちゃくちゃ古い記事(2002年日韓ワールドカップの直前の記事です)ですがとっても面白い記事があったので紹介しておきます。
2002年大会を1年前に控えてFIFAのマーケティングを代行するエージェンシー、ISLが経営破綻!!!ロビー活動によるラテン・マフィアとのコネクション、暗躍するライバル企業、フランス、ドイツ、そして電通を巻き込んでの不良債権総額1500億円のスキャンダルの顛末をドラマチックに描きます。読み物として非常に面白く、かつ勉強になる!!!

「ISL経営破綻とは、いったい何だったのか? (取材・文/石川保昌)」
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/other/isl/index.html
「ISLとは何か?」
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/other/isl/column/
ZZZL9SSJSPC.html


壮絶なのは、ISLの救済に乗り出したヴィヴェンディがISLに提示した買収額。
 

ヴィヴェンディがISLサイドに回答した買収額は、あまりにも厳しいものだった。ISLの債務のすべてを肩代わりするかわり、ヴィヴェンディが提示した買収金額は、わずか1スイスフラン(約72円)だった。FIFA関係だけで1千数百億円の権利を持っていたはずの企業グループの値段が、である。ISLの債務超過額がいかに大きいものだったかは、この数字からも想像できるだろう。


TBSが中継を独占した「世界陸上・大阪」も閉幕した。無料民放がこのビッグ・コンテンツを無事に放送できたことは特筆すべき事業だ。今後、こういった普通のグローバルアクセスが侵される、それも公然と否定される、かような可能性が強く残る。
ISLと共同購入していたワールドカップの放送権はそのままキルヒに委譲されることとなった、としてこの記事は終わっている。しかし、どうやらそのキルヒも破綻したらしいです。原因は放送権の高騰、要するに回収の見込みのない不良債権、債務超過というやつだ。
ロイヤリティが高騰して得をするのはいったい誰なのだろうか?
サプライサイダーへの過剰な優遇はほんとうに必要なことなのだろうか?
「アザーファイナル」でも言ってましたね・・・いまのスポーツはビジネスだと。なんか切ないのだ。
もう一度スポーツ・ビジネスについて考えてみてはどうか。


一部の者だけが得をすればいいというのは、やっぱりおかしいです。
 

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島根県のハードコアバンド、ヤンキー少女改め、SOFT、改め爽やかJ-POPデスメタルバンドPOSTOVOIのギター・ボーカルです。

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