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島根県のハードコアパンクバンド、ヤンキー少女、改めSOFT、改めストーナーロックバンドPOSTOVOIのボーカルjunkieの公式ブログ!!!
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U-20ワールドカップ。

まず、グループリーグの消化試合となった日本対ナイジェリアだが、これはとても良い試合だった。スコットランド戦、コスタリカ戦と比べると日本は大幅にメンバーを入れ替えていたが、それでもその2試合よりも遥かに気持ちのこもった素晴らしい試合だった。本来だったら1-6くらいでナイジェリアが勝っていてもおかしくない試合だったが、同じく1-5くらいで負けているはずだったコスタリカ戦とは比べ物にならないほど良い試合をしていた。おれは藤田という選手が好きだが、彼は中盤を絶えず駆けずり回れる黒子役の選手であり、彼は実験的な意味合いの強い消化試合で、やはり実験的なスタメン起用でありながら、ナイジェリアのロングボール+スピード、による裏を取る動き、驚異的な運動量による素早いチェックで苦しむ日本の中盤を支え続け、後半ではそれが実を結んで日本は何度も有効で相手にとって危険なサイドアタックを仕掛けた。結果的には0-0であったが、それまでの2試合と比べても遥かに内容の濃い90分だった。おれはここに今回のこのチームの可能性を感じた。あとから数字だけを、スタッツだけを見れば明らかにナイジェリア支配のゲームだったが、それでも日本の攻撃は十分に危険で、かつ選手個々は楽しんでサッカーをしていた。何かの気概を感じさせた。

今大会、日本の中盤のファーストチョイスは底に青山、アウトサイドに梅崎、田中、フリーマン的に柏木を置くものだが(試合の展開によって田中がセンターに絞って守備的になり、柏木がよりアウトサイド気味になる)、やはり、青山以外はみな守備があまり得意ではない選手たちである。素早いサイドアタックによるリアクション・サッカーであり、出来るだけセンターでボールを失わないミニマルな速攻型チームであるが、逆に相手に圧倒的なポゼッションを支配された場合、もしくは相手が引き過ぎて攻撃的な3人の中盤が前線よりに張り付いている場合、運動量とダイナミクスの減退からチームが機能不全に陥る可能性があった。

ラウンド16、日本対チェコ。
この日はなんといっても柏木が素晴らしかった。前半、そして延長戦の柏木はほんとうに素晴らしかった。彼はいつになく守備での貢献度が高く、センターでボールを獲られることが非常に守備のギャップとなるこのチームにおいて、彼は積極的にプレスとボール・ハンティングを行い、それによって日本の守備はコンパクトになることができた。また、攻撃においても変に中央突破を狙わずに、積極的にサイドを突いていく。彼のピークは間違いなく決勝トーナメント初戦にあった。
チェコは日本とはやや質の異なるカウンターサッカー。守備に比重をかけ、ボールを奪うと運動量とスピードとフィジカルとテクニックに優れた攻撃的な数人の選手が果敢に飛び出し、ロングパス中心の少ないタッチの速攻で前線まで持っていき、場合によってはそこでタメをつくりビルドアップする。しかし、柏木の中盤でのプレスからセンターでなかなかボールを奪えず、サイドでマークのギャップを作り出すことができない。中央突破の縦パスはことごとく青山、内田、そして柏木に狙われる。前半は圧倒的に日本の支配。ただし、日本も攻撃自体は緩慢なもの。
後半、柏木の運動量が落ちる。2点リードの慢心か、中盤の選手のダイナミクスが大幅に減退する。守備のできない彼らが最終ラインとの剥離を防ぐには運動量で絶えずポジション・チェンジを繰り返すことが有効なのだが、いままで機能していた柏木が徐々に守備での貢献をしなくなり、中盤のパイプ役がいなくなる。間延び。ラインは下がる。チェコのロングボール主体の中盤省略サッカーが活きる。
同点に追いつかれてから日本は覚醒したように再び中盤の運動量が回復した。藤田の投入もあるかもしれないが、しかし、有効なサイドアタックを繰り返しチェコゴールをあと一歩のところまで追い詰める。
延長戦、柏木が再び輝きを取り戻す。もちろん、守備での貢献度が回復したことである。内田が、安田が、藤田が、槙野が、ことごとく運動量とダイナミクスで中盤を駆け上がり、サイドを崩す。柏木が奇跡的なスーパー・パスを連発し今大会屈指のサイドアタック・チームはまさに死に物狂いの手負いの獣と化したかのようにチェコを蹂躙する。
延長戦の日本のパフォーマンスを思えば、日本はやはり、今大会のチェコに負けるようなチームではなかっただろう。しかし、やはり中盤の守備力に問題があった点は否めず、スペインやアルゼンチンやアメリカと当たっていたなら、今日のような試合は出来なかったかもしれない。

それでも、不思議な感じがする。とりたてて黄金世代と呼ばれることのなかったチームである彼らが、不安定な戦いを繰り返しながらも(日本の守備は今大会は大抵の場合、林のスーパーセーヴと、そしてラッキー)なぜだか奇跡的な勝負強さで勝利を積み上げ、ときには圧倒的なテクニックとスピードで魅惑的なサイドアタックを展開し、こうしてチェコの老獪に屈した今もなお、不思議と清々しさがある。この感じは、いったい何なのだろう。

黄金世代という言葉は使いたくない。
柏木や田中、梅崎は当然素晴らしい選手である。このチームにはさまざまなメンバーが集まっているが、どれも素晴らしい選手たちである。アジアユースでの奇跡的な活躍で定着した青木、個人的にとても好きな選手だった藤田、かつての戸田のようなルックスでチームを盛り上げた槙野、みな、それぞれがそれぞれに、これからも続く、しかしある意味ではとても短いサッカー選手としての生活を充実していったものにしていってほしい。彼らがのちの日本代表の中核を担うとか、そういう話はほんとうにしたくない。
彼らが良い選手であることはわかりきったことである。
問題は、これから先もサッカーは続くし、人生は続くということだ。

とにもかくにも、わたしは魂の震えるような試合というものを、久々に観ることができたのだ。
それが素直にうれしい。


U-20ワールドカップ  日本 vs.チェコ (2-2 / 3-4p)
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島根県のハードコアバンド、ヤンキー少女改め、SOFT、改め爽やかJ-POPデスメタルバンドPOSTOVOIのギター・ボーカルです。

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