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島根県のハードコアパンクバンド、ヤンキー少女、改めSOFT、改めストーナーロックバンドPOSTOVOIのボーカルjunkieの公式ブログ!!!
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民主党の発表によれば日本経済はデフレ・スパイラルに突入しつつあるらしいが、我が出雲市における物価暴落の情況はとりわけ深刻なものになるかもしれない。まだ誰も気付いてはいないか、気付いていても何もできない・・・出雲市の経済がいまそのような危急存亡の瀬戸際に立たされていることを、なぜもっと誰もが指摘しないのだろうか?おれはたぶん、もう手遅れになるかもしれないから、いま、ここで声を大にして指弾する。


出雲市の代表的なショッピング・モールだったパラオの惨状は以前このブログでも書いたが、ジャスコの撤退以降、パラオが持て余す広大な店舗面積の新たな宿主となったのがトライアル。福岡を拠点に全国展開するディスカウント・チェーンだが、その売りはとにかく常軌を逸した低価格戦術にこそある。この店で売られている総ての品物は、まさに破壊的なまでに安いのだ。生鮮食品から冷凍食品、パン、菓子、清涼飲料水、ここでは総ての値段が我々の常識よりも数割安い。これは誇張ではない。実際に行ってみればわかる。特にパンはあまりにも安いので早速「あれはさすがにヤバイのでは・・・」とアナウンス効果で忌避傾向が現れはじめているほどに安い。菓子パンの相場はだいたい90円前半~110円を中心に推移し営業日の終盤に一気に半額になることが定番だろうが、ここでは最初から40円~50円の値がつけられている。ついでに店の外側に設置された自動販売機で売られているジュースの値段も40円。ホットコーヒーなどになるとさすがに高くなるが、それでも60円だ。寒空の下、燦然ときらめく「60円」の値札に逆らえる人間がどれほどいるだろうか?


トライアルはなぜこんなに安いのか?その理由は賃金が著しく安価ですむアジア系移民の労働者を多く雇い入れているからだと云われている。「云われている」と言葉を濁しているのは、ハッキリとした数値情報がなく、わたしも伝聞と実際に行ってみたときの印象でしか判断できないので断定できないからだが、実際レジを任せられているパートタイマーの中にアジア系の女性が含まれていることは事実だと思う。加えて、トライアルの経営戦略は中国・韓国を中継地とした環アジア流通であり、自社製品のほとんどが「かの地」におけるアウト・ソーシングによって生産されているだろうことは想像に難くない。
別にアジアから来た移民労働者を差別しているわけじゃない。ただ、ここで問題なのは巨大企業がコスト・ダウンを追求した結果、タダ同然の賃金で奴隷のように働かされている労働者が日本やアジアのどこかに必ずいるということだ。「誇張だ」と言われるかもしれないが、そこまでのことをしないとこの安さは無理だろう。それほどまでにこの安さは異常だ。
「日本人にとっては凄まじい低賃金でも他のASEAN諸国にしてみればそれなりの賃金なのだから何も問題はない」としらばっくれる奴が必ず、必ずいるが、考えてもみてほしい。生産工場の外注のみならず、レジ業務まで移民系の低賃金労働者がこなすようになったとき、シワ寄せを喰らうのは日本人のブルーカラーである
すると「派遣や契約はライフスタイルであり、それを選んだ者の自己責任である」とお決まりの腐臭に満ちた自己責任論を得意気に振りかざすクソどもが必ず出てくるが、ブルーカラーの収入が減るとそれだけ内需も減るのであって、いまはたまたま人並みの給料をもらえているオマエもテメエもそのうちなし崩し、「明日は我が身」である。経済とはあくまで金が循環することであり、その大原則は「助け合い」なのだからして、底辺が崩れれば総て順番に崩れていくのである。もちろん競争原理は必要だが、過度のレッセフェールは結果的に資本構造の二極化しか生まない。弱者を助けるのは競争を妨げるためではない。そうしないとゲームがうまく機能しないからだ。プレーヤーの数が揃わなければゲームにならない。


なぜこんなことを言えるかと言うと、既にウォルマートという前例があるからである。町山智浩先生の『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』(文藝春秋)を読んでみるがいい。
日用雑貨に始まり、衣料品、食料品など、自動車と不動産以外は何でも激安で売るウォルマート。これに対抗して、他の店の小売価格も下がった。対抗できない店は、潰れた。モノが安くなることはいいことだ。しかし、本当にそうだろうか?
(中略)
近くにウォルマートがオープンした町では、代々続いてきた地元の店が客を取られて一気に潰れる。まるで爆撃のようだ。20年ほど前から、アメリカの小さな町のダウンタウンはどこもゴーストタウンになっている。
地元の店が潰れて職を失った人々はウォルマートで働くしかない。そして低価格の理由を知る。ウォルマート側の発表した正社員の平均年収は1万9340ドル(約200万円)なのだ。アメリカ政府は4人家族で年収1万9350ドル以下を「貧困家庭」と規定しているのに!しかも週に34時間以上働かされ、残業手当はつかない組合はない。これじゃ売り物が安いのは当たり前だ!
(中略)
・・・今は全米の大規模量販店、いや、すべての大企業がウォルマートのマネをしている。中国やインドや中南米で時給20円の奴隷労働で作らせた激安商品で米国内の小売業と生産業を爆撃し、職を失った人々をタダ同然で雇う。低賃金労働力として貧困層を構造的に作り出しているわけだ。
 
(町山智浩『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』 104~107頁)
 



「でもそれってアメリカの話でしょ」と言う奴もいるかもしれない。おれも出来れば対岸の火事だと思いたい。
ところが困ったことにトライアル・カンパニーの永田久男社長は「日本のウォルマートになりたい」と公言しているのだ。(http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070110/258375/



いまパラオはフロアを各階で折半してパラオ側とトライアル側とにきれいに分断されているが、トライアルが山のように客を集めるのとは対照的に、当然、パラオは閑古鳥。予想されていた事態ではあったが・・・。

このまえスティーブン・グリーンハウスの『大搾取!』(The Big Squeeze !)を少しだけ読んだが、あまりのことに恐怖を通り越して笑ってしまった。
アメリカのニューヨーク州の慢性貧乏の片田舎に、大企業のプラスチック工場が建つことになった!工場は雇用を増やし、町の経済を活性化してくれるに違いない!そう誰もが希望に胸をふくらませ工員となったのだが、そのプラスチック工場に置いてある機械には安全装置がついていなかった。そればかりか教育もマトモに受けさせず、昨日来たばかりのような少女に危険な工程を任せ、当然のことながら彼らはその機械がどれほど危険なものか充分に知らされることもないまま働かされる。当然のように事故が起こる。その少女はアイスクリームの容器にラベルを巻きつける機械に指をはさまれて指を切断した。それに対する会社側の説明は、「我々は充分な説明を行った」としらばっくれ、挙句の果ては「電子レンジで遊べばケガをすることくらい、わかりますよね?」
まさにリアル「腸詰工場の少女」(高橋葉介)だ。


別におれは湯浅誠に感化されたわけでも、亀井静香の勝てば官軍ぶりを許容できるほど寛大な人間でもない。でもいまのグローバリゼーションが完全に間違っていることはわかる。

先日「ガイアの夜明け」を観た。サブプライム・ローンであまりに多くの悪しき影響を全世界に及ぼしたリーマン・ブラザーズのオフィスがバークレー証券に買い取られ、バークレーの連中はそこでリーマンとまったく同じことをしている。しかも大量の公的資金援助を受けたシティ・グループの業績は回復基調にあり、重役たちはいままでどおり湯水の如く大量のボーナスを受け取っている。ここで明かされた事実は、つまりこういうことだ。連中は何も反省していないということである。結局あとに残されたのは、大量の失業者と低賃金労働者たち。そしてそれは、おれにとっても、あなたにとっても、決して他人事ではない。


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島根県のハードコアバンド、ヤンキー少女改め、SOFT、改め爽やかJ-POPデスメタルバンドPOSTOVOIのギター・ボーカルです。

バンドとは別にソロプロジェクトとして、チップチューン・デス・メタルを追求するF.O.D(Fuck or Die)をはじめました。MySpace

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