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島根県のハードコアパンクバンド、ヤンキー少女、改めSOFT、改めストーナーロックバンドPOSTOVOIのボーカルjunkieの公式ブログ!!!
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主力で使っていたPCがいま調子が悪い(Windowsの拡張メニューから再構成しようとしてもつまづいてしまう、重大なドライヴの欠陥)ので、なかなか思うように更新できないのである。ということで、U-20ワールドカップの日本対コスタリカについては、雑感を簡単に書いておくのみにとどめておこうと思う。

まず日本のスタメンは前回と同じ。中盤はダイヤモンドで柏木をトップ、田中と梅崎をサイド、青山を底に置くのだが、対するコスタリカはスピードとテクニックに優れたウィングを左右に置いてゲームメイカー的な選手のボルヘスをフリーで中盤を走らせるワントップであり、要するに日本は柏木や梅崎が守備に回らねばならないのである。柏木がどんどん押し込まれハーフウェーラインより敵陣でボールを持たせてもらえないので、実質日本の中盤は一人消えているも同然である。守備の得意でない(しかも、ゲームメイクの基点となる)エキストラキッカーが守備に追われ、攻撃がうまく機能しない、しかもそのつど運動量は落ちていく。柏木をトップ下で楽に使えるような試合ではないことはわかっていたことではないのか。ここは柏木を割り切ってサイドに置き、サイドアタックを徹底的に行っていくべきである。そもそもこのチームはカウンター主体のサッカーが得意なメンツなのである(少し前ならこのメンツで流麗なツー・タッチの遅攻サッカーも望めたのだが、もはやそんな時代ではない)。サイドアタックができなければ終わりというチーム。柏木のフォローとして、中盤を走り回れる藤田を是非とも入れておくべきだった。実際、内容では日本の完敗である。コスタリカはワールドクラスのアタッカー陣を利用したポゼッションで日本の守備を確実に翻弄していた。柏木をセンターで使い続けるかぎり日本はガス欠していたはずだった。圧倒的にコスタリカペース。たまにボールを奪っても柏木はスルーパスで中央突破ばかりを狙う。縦パスがあのレベルの守備陣に簡単に通るはずがない。センターの危険な位置でボールを奪われ、両ウィングへの効果的な配球を許してしまう。当然、梅崎と田中はまともに攻撃参加もできない。安田もミスが目立つ。内田が後方に張り付いていなければ、日本は完全に息の根を止められていた。
しかし、試合の展開から徐々に田中がセンターに絞り、柏木のスペースをフォローするようになる。これで柏木は徐々に前線に近い位置でボールをもらえるようになる。そして、ここに来て内田が猛烈な運動量で上がる。当然、強力なウィングを青山・福元・槙野のカバーリングに一任するわけでリスキーな判断となるわけだが、しかし、このチームはサイドバックの攻撃参加も重要な要素となる(サイドでの数的優位)。内田が加わることで柏木の配球に選択肢ができる。しかも、コスタリカにとっては危険な選択肢が。柏木はすかさず右サイドへ絶妙なスルーパスを通し、内田がサイドを抜いていく。このとき、田中は内田・柏木の攻撃参加のスペースを何かしらのかたちでフォローしていたはずである。しかし、彼もまたサイドを崩したと見るや積極的に前線へと上がっていくのである。カバーリングもしつつ、こうして機を見るに敏な攻撃センスを持つことが現代的なゲームメイカーの重要な要素ではないか。
とは言うものの、日本はこのコンビネーションでゴールまで持っていけない。ていうか、そもそもそういう優位な時間自体がまったく少な過ぎる。サイドアタックは確率で、とにかく回数なのに。まず、こういう選手個々の自発的なポジションチェンジというのが、後半の中頃あたりでようやく出始める。ドレッシング・ルームで吉田監督はいったいどんな指示を出していたのか。後半入ってしばらくは柏木は前半同様、センターに張り付きボールを持っても縦パスで自滅していた。柏木が才能のある選手であることは誰でもわかる。要は、彼には彼の使い方があるということだ。柏木は散々守備に追われ運動量を消費し、ハッキリ言って日本は自殺行為的なサッカーをしていたと言わざるを得ない。すぐそばに火バサミがあるのに、素手で焼け石をつかもうとしている。
しかし、決勝ゴール自体はいいゴールだった。ポストとサイドアタック、日本の持つものがフルに出た。田中のフィニッシュも良かった。というか、田中の運動量とタイミングの勝利である。押し込められていた選手が攻撃の基点となり、すぐさま前線までフォワードを追い越して走っていく。柏木、梅崎も良い選手だが、田中の潜在能力というのはものすごいものを持っているのではないか。もちろん、同じく森島を追い越していった梅崎もすばらしい。
が、そもそもゴールに至るまでに日本は自らのミスと、もともと守備が得意でない選手に守備をさせざるを得ない状況を作っていたことから、決定的な運動量の減退を招いていた。ゴールしたあとは、守るばっか。スペースを得たコスタリカは自慢のスピードに乗った個人技と飛び出し主体のサイドアタックで、日本のディフェンスを切り裂く。結果的にゴールには結びつかなかったが、ハッキリ言ってコスタリカがいちばん良い試合をしていた。日本は田中のビューティフル・ゴールで何とか面目を保ったが、ほんとうなら1-5くらいでコスタリカが勝っていた試合。ここがサッカーのわからないところだが、日本は想像以上に厳しい内容となってしまった。こうしてセカンド・ラウンドへの進出が決まったわけだが、正直、大丈夫だろうか。こういう相手の絶対的なポゼッションを前にただ運動量を浪費するとき、決定的なスルーパスと決定力ではなくサイドアタックのカウンター主体で攻めていく日本はもう少し、何か工夫をせねばならない。喉が渇くなら水を足してやればいいのである。

ああ、やはり今日のような試合も、「効率の良い」という言われ方をされるのだろう。
誰か、この試合を見てほんとに面白かった、というやつ、手を挙げてごらんよ。コンセプトを共有できないチーム、無策による個の浪費、まったく攻撃をさせてもらえないアタッカー。いつかのブラジル人がやっていたチームと、何か似ていないか。
唯一救いがあるとすれば、それはこの若者たちのひたむきさと、向こう見ずさ、そして危機を自らで打開していこうという孤独だが力強い智慧の力動である。選手たち自体は、ほんとうに良い選手。

わたしはやっぱり、「効率が良い」という言葉は嫌いです。


U-20ワールドカップ 日本vs.コスタリカ (1-0)
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島根県のハードコアバンド、ヤンキー少女改め、SOFT、改め爽やかJ-POPデスメタルバンドPOSTOVOIのギター・ボーカルです。

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