忍者ブログ
島根県のハードコアパンクバンド、ヤンキー少女、改めSOFT、改めストーナーロックバンドPOSTOVOIのボーカルjunkieの公式ブログ!!!
[169]  [168]  [167]  [166]  [165]  [164]  [163]  [162]  [161]  [160]  [159
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

いつの間にかJ1が終わり、そして始まり、その間にロシアの陸軍クラブで本田三角形が発動、チャンピオンズリーグで弾丸フリーキックを決めたり、その一方で、大宮の塚本選手が骨肉腫に倒れ予断を許さない状況がつづいています。サッカーは休むことなく動きつづけ、そのパラダイムも変化しつづけています。つい最近まではモリーニョ・チェルシー(チェルスキ)の系譜を汲む超体育会系フィジカル・サッカー、リトリートとスプリントとボディ・コンタクトのフットボールが隆盛を極めていましたが、リアリズムとファンタジーを均等に具備したグアルディオラ・バルセロナFCのCL&CWC制覇を分水嶺に、スペイン式のツータッチの華美なフットボールが新たなトレンドとなっている、という言説もまことしやかにささやかれはじめています。曰く、メッシをトップ下に置きツートップがサイドに開き、ツーバックとアンカーが3バック的にビルド・アップを志向する、過日のクライフの3-4-3を彷彿とさせるサッカー。また、西部謙司氏は「ビルド・ダウン」なる術語を披瀝しはじめてもいます。


サッカーはいったいどこへ向かおうとしているのか。

・・・そんな深遠なテーマとは若干遠い疎開地から、PC内に書き溜めてきたわたしのサッカー日記をいくつか公開し、拙い管見を投じてみようと思います。


最後は昨年12月にオイルマネーで潤うUAEで行われたクラブワールドカップの決勝戦のマッチ・リポート。


CWC 決勝 バルセロナ v エストゥディアンテス

おもしろい試合だったなー。最初はカウンターからのボセッロのヘディングで南米王者が先制、バルサはボールは持ってもなかなか決定的なシーンが作れない「虫干し」状態で、前半終了時点ではエストゥディアンテスが若干優勢だったかも。エストゥディアンテスは何より4-4のリトリートが完璧。アンリとイブラを警戒して3バックとの情報もあったが、要するにペナ付近で4~5枚の鉄壁を置きその上に3~4枚が控え、サイドにボールホルダーが変わると一斉に2、3人で取り囲んでタテパスを出させないという驚異的なリトリート・ディフェンスで、あのバルセロナでもここまでひいて守られたら何もできないという素晴らしい守備だった。それで結局浮き球のロングフィードを送らざるを得なくなり、とうぜんシャビやメッシでは競れないからすぐにエストゥディアンテスのマイボールになる。グアルディオラは途中からメッシをトップ下に置いてイブラヒモビッチとアンリをサイドライン際に這わせるシステムに変更してくるが、この「バルサ式ゼロトップ」は中盤で圧倒的な数的優位を作ってボールを支配しそのポゼッションをもって守備ブロックを疲弊させるための戦術ではあるものの、既にスペースが消尽した状況下で中盤のボール支配がどれだけ有効であったかはいささか疑問である。エストゥディアンテスの「4-4」も完全にオートマティックで流動的な守備組織だったから、その中盤を制圧しようとしてもエストゥディアンテスの選手は集中していたし、シーズン前半戦を消化した段階とあってバルサの選手も動きが鈍かったかも。とにかくメッシの個人技と適当な放り込みに終始するしかない、という拙攻しかできない展開が続く。

試合が動いたのはセイドゥ・ケイタに代えてペドロ、そしてアンリに代えてジェフレンという二人のカンテーラ出身の若手を投入してからだ。特筆すべきはジェフレン。ベネズエラ出身というこのセカンドトップは凄まじいスピードで左サイドを制圧し、ここでエストゥディアンテスは埋めがたい間隙を作られてしまう。ベネズエラといえばサッカー後進国もいいところ、南米最弱の汚名を長年喫してきたが、ここに来てすごい選手が出てきた。とにかくジェフレンが左サイドを抜きまくり、有効なクロスを何度も供給した。エストゥディアンテスの「4-4」は確実に崩れつつあった。エストゥディアンテスは頼みのベロンがガス欠寸前になっていたのも痛かった。グアルディオラは中盤を圧倒的なポゼッションで制圧することを諦め、若々しさとスピードに溢れたこの素晴らしいジェフレンの単独突破という局地戦でエストゥディアンテスの牙城にギャップを作る作戦に出た。ジェフレンの存在は予想以上だった。エストゥディアンテスのディフェンスが確実に崩れつつあることは明らかだった。そこで後半終了間際、決死のパワープレーに出たバルサの執念が実り、ペドロが根性のヘディング、チップされたボールは「気合」でゴールネットに吸い込まれた。あとはジェフレンのスピードがエストゥディアンテスをズタズタに切り刻んでいくのみだった。


個人的には、どっちにも勝ってほしかった。オートマチズムを駆使してバルサを最後まで苦しめたエストゥディアンテスはもちろん素晴らしい。そして、一貫したフィロソフィーに依拠して下部組織を運営し若手の育成に尽力してきたバルセロナのスタンスにも得難いものがあった。そろそろバルサの労苦に報いても良い頃だった。とにかく、ジェフレンという凄まじい才能を自前で育てたところにバルサの真の王者たる所以がある。それは金では買えないものだ。どんなに移籍金を積み上げても、莫大な広告収入を得ても、それだけは金では買えない。
金で買えないものを持っていた、という意味ではエストゥディアンテスもバルサも同等だった。これが「サッカー」だ。これこそが「サッカー」だ。資本主義を超えたスポーツマンシップの純粋な交感こそがサッカーなのだ。

クラブワールドカップはまだまだ大会としては幼いトーナメントだが、この決勝戦で披露されたパフォーマンスは真のサッカーと呼ぶにふさわしいものだった。矜持と哲学と執念。それだけは金では絶対に買えない。絶対に絶対に買えない。


PR
Comment
name 
title 
color 
mail 
URL
comment 
pass    Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメントの修正にはpasswordが必要です。任意の英数字を入力して下さい。
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
09 2017/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
Twitter
junkie uses Twitter

最新コメント
[10/15 ブランドコピー]
[10/13 Andrea Gibson]
[09/28 偽ブランド 通販]
[09/27 Sarah Carlson]
[09/20 Sarah Carlson]
最新トラックバック
(12/18)
バーコード
プロフィール
HN:
junkie
性別:
男性
自己紹介:
島根県のハードコアバンド、ヤンキー少女改め、SOFT、改め爽やかJ-POPデスメタルバンドPOSTOVOIのギター・ボーカルです。

バンドとは別にソロプロジェクトとして、チップチューン・デス・メタルを追求するF.O.D(Fuck or Die)をはじめました。MySpace

メールはこちら
ブログ内検索
カウンター
カウンター
最近のお気に入り
FLEETWOOD MAC "MR. WONDERFUL"


EARTH "EARTH 2 -SPECIAL LOW FREQUENCY VERSION-"


FLEETWOOD MAC "LIVE IN BOSTON REMASTERED VOLUME ONE"


FLEETWOOD MAC "LIVE IN BOSTON REMASTERED VOLUME TWO"


BLUE CHEER "VINCEBUS ERUPTUM"


MELVINS "LYSOL"


SIGH "GALLOWS GALLERY"



伊東美和 「ゾンビ映画大事典」



「悪魔のいけにえ」


「バッド・テイスト」


「愛のむきだし」


「マーターズ」
忍者アナライズ
Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]